『ワトコオイル』の基本的な塗り方

DIY初心者にも人気の塗料、『ワトコオイル』の塗り方を解説します。

ワトコオイルとは?

オイルフィニッシュ用の塗料で、木の質感を生かした自然な仕上がりが特徴です。

ニスやラッカースプレーなどに比べて失敗が少ないことから、DIY初心者にも扱いやすい塗料です。

200mlと1Lの2サイズが販売されています。

200mlあたり2〜3㎡塗れるので、よほど大きい面積(床など)を塗らないのであれば、200mlでも十分かと思います。

用意するもの

  • ワトコオイル
  • 刷毛 または ウエス
  • ウエス(拭き取り用)
  • オイルを入れる容器
  • サンドペーパー(#60、#120、#240、耐水#400)
  • ポリエチレン手袋

今回使ったワトコオイルは、ダークウォルナットです。

刷毛ではなく、ウエスを使って塗りました。
ウエスといっても、古いTシャツなどの切れ端で大丈夫です。

サンドペーパーの400番は濡れた状態で使うので、耐水のものを用意してください。

ワトコオイルの塗り方

1. 下地作り

オイルを塗る前に、木材をやすりがけして下地を作ります。

表面のざらつきが気になる場合は、まず#60のサンドペーパーで磨きます。
#120のサンドペーパーで磨き、すべすべになったら#240を使ってさらに磨いていきます。

ハンドサンダーがあると効率よく、きれいに磨くことができます。

全体がすべすべになったら、木の粉を拭き取っておきましょう。

2. 塗装1回目

オイルを容器に移し、刷毛またはウエスに染み込ませます。
木目に沿って、オイルを塗り広げていきます。

塗る量は、全体に薄いオイルの膜ができる程度が目安です。
薄く綺麗に伸ばすというよりは、ざっと多めに塗ってしまって大丈夫です。

15分~30分程度時間をおいてオイルを浸透させたら、拭き取り用の綺麗なウエスで、余分なオイルを拭き取ります。

その後、1時間程度乾燥させます。

3. 塗装2回目

手で触ってみてべたつかなければ、2回目の塗装に入ります。

2回目は、1回目の1/3〜1/4程度の量を薄く塗り広げます。

オイルが乾く前に、#400の耐水ペーパーで木目に沿って磨きます。


木の粉を擦り込むようにして磨くことで、木材の隙間に粉が入って固まり、なめらかな手触りになります。

磨けたら、表面に残っているオイルを拭き取ります。
ここでの拭き取りが甘いとなかなか乾かなくなってしまうので、丁寧に拭き取りましょう。

1時間ほど放置し、再度表面に滲み出てきたオイルを拭き取ったら、24時間以上しっかりと乾燥させます。

使用上の注意

オイルの自然発火

塗料が染み込んだウエスやダンボールなどは、重なった状態で放置すると自然発火する恐れがあります。
オイルが空気に触れることで酸化熱が発生し、重なったり密集した状態だと熱がこもってしまうためです。

使い終わったウエスなどは、そのままゴミ箱にいれず、必ず水に浸して処分してください。

※塗装したものは薄く塗り広げられており、熱がこもらないので自然発火はしません。

ワトコオイルを使った作品例

ワトコオイルを使った作品を紹介します。
それぞれの作品の作り方は、記事をご覧ください。

階段型の調味料ラック

簡単な調味料ラック

ワイヤーネットの棚板

さいごに

ワトコオイルの塗り方を紹介しました。

乾燥に時間はかかりますが、手触りの良さと自然な風合いが、DIYの仕上がりをぐっと格上げしてくれます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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